こんにちは、AIMOSスタッフです。 前回の記事では、「なぜ私たちは“現場×AI”に取り組んでいるのか」についてお話ししました。

今回はその続きとして、**「現場でよく感じる“現場DXのよくある勘違い”」**について、スタッフ目線で書いてみたいと思います。


勘違い①「AIを入れれば、現場は一気に楽になる」

現場DXのお話をしていると、 「AIを入れたら人の作業はかなり減りますよね?」 と聞かれることがあります。

確かに、AIによって負担を減らせる作業はあります。 ただし、入れ方を間違えると、逆に現場の負担が増えてしまうこともあると私たちは感じています。

実際にあった例をご紹介します。

AIMOSカメラで、作業員の装備品(ヘルメット・マスク・反射ベスト・手袋など)を監視したことがあります。 このとき、現場の入構口にカメラを設置し、通過する人を一人ひとり確認する方法は、非常にうまくいきました。

人の動線が整理されており、 AIも「誰がどんな装備をしているか」を正確に判断でき、 誤報も少なく、現場からの評価も高かったです。

ところが、同じ装備品監視を 朝礼会場で、一度に全員を確認しようとした場合は、まったく違う結果になりました。

人と人が重なったり、 後ろの人の装備が前の人で隠れたりして、 AIから見ると「見えない装備品」が大量に発生してしまったのです。

その結果、 誤報ばかりが鳴り、 「アラームがうるさい」「信用できない」 という状態になってしまいました。

まさにオオカミ少年みたいな形ですね。

この経験から、 AIを入れるだけではなく、「どこで・どう使うか」がとても重要だと、改めて実感しました。

もし朝礼会場で装備品監視をやるのであれば、出来合いのものをそのまま使うのではなく、それに合った方式をちゃんと検討して、その場所に合ったハードウェアやAI判定方法を準備する必要がありますね。


勘違い②「最新の技術=現場に合う」

DXという言葉には、「最新」「高性能」といったイメージがつきものです。 ですが、技術的に優れていることと、現場で使われることは別問題です。

たとえば、AIの判定精度を上げるために 「カメラの前で立ち止まってもらう」 という運用を考えることがあります。

ですが現場では、 「毎回立ち止まるのが面倒」 「忙しい朝にそれはやりたくない」 と感じる作業員の方も少なくありません。

技術的には正しくても、 現場の動きに合っていなければ、使われなくなってしまうのが現実です。

現場DXでは、

・立ち止まらなくていい

・意識しなくても使えている

・作業の流れを邪魔しない

こうしたポイントの方が、最新技術よりも重要になる場面が多いと感じています。


勘違い③「DXは一気に進めるもの」

「どうせやるなら、まとめてDXしたい」 という考え方もよく聞きます。

ただ、現場にとって変化が大きすぎると、 戸惑いや抵抗感が生まれてしまうこともあります。

AIMOSでは、 小さく始めて、少しずつ広げる という進め方を大切にしています。

「ここが少し楽になった」 「これは助かる」 そんな小さな成功体験を積み重ねることが、結果的に一番うまくいくと考えています。


勘違いを減らすために大切なこと

今回ご紹介した勘違いに共通しているのは、 現場の視点が置き去りになってしまうことです。

だからこそ私たちは、 「AIありき」ではなく「現場ありき」で考えることを大切にしています。

DXは、現場を無理に変えるためのものではなく、 現場を支えるための手段です。

このスタッフブログでは、 こうした成功談だけでなく、 「うまくいかなかった話」「試して分かったこと」も、正直にお伝えしていきたいと思っています。

次回も、現場で感じたリアルな話をお届けしますので、 お時間のあるときに、また読んでいただけると嬉しいです。